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一級建築士事務所

後 藤 弘 構 造 設 計 室

・システムエンジニアリング

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-----は250ガルレベル                      240秒

東北地方太平洋沖地震 宮城県涌谷町新町 加速度NS (表示は2倍速)

建築構造に関する文献の中で印象に残った文章を抜粋しています。

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キーセンテンス文献・ページ  (感想)
2022.07.14記載
日本建築構造技術者協会(JSCA)が性能設計・耐震性能を判定する方法として、中低層建物を対象とした簡易法を提案している。2022.6.22に行われたJSCA技術委員会第20回報告会の内容をまとめた。 ↓クリック
  • <性能設計説明書・耐震性能編(簡易法).pdf
  • ここに掲示した資料は私の判断で要点をまとめたものであり、内容はJSCA性能設計部会のものを確認して下さい。
    JSCA性能設計部会・報告会2021 〜耐震性能編(簡易法)〜 テキスト
    2022.04.05記載  Dsと塑性率μ(最大変形量/降伏時の変形量)
    Dsの値に応じて必要となる塑性変形量は大きくなり、(4.2.1)式から逆算した層の塑性率μは表4.2.1に示すように、Ds値に応じてRc造でμ=6.1〜2.2、S造ではμ=13〜3.6となる。 この計算によると、小さいDs値に対応する塑性率は非常に大きなものになっていることに注意する。
    Ds=Qy/Qe=Dh/(√(2μ-1)) (4.2.1)式 : Dh=1.5/(1+10h) : Qe弾性応答値
                      Qy降伏耐力 : μ塑性率 : h減衰定数
    (表4.2.1)
      Ds値      0.25  0.3  0.35  0.4  0.45  0.5  0.55
    RC造(h=0.05,Dh=1)  −−   6.1  4.6   3.6  3.0   2.5  2.2
    S造(h=0.02,Dh=1.25) 13   9.2  6.9   5.4  4.4   3.6  −−
    構造骨組みの特性と解析 学びやすい構造設計 日本建築学会関東支部・P155

    (S造だとDs=0.25で、Qu/Qunが2.0程度を目指さないと、レベル2地震時は仕上げ材ボロボロということかな)
    2022.03.30記載  鉛直荷重における市松載荷の影響
    倉庫などで積載荷重が固定荷重に比較して大きくなる場合には、この種の考慮が必要となる。
    計算例では、鉄骨造の箱型断面柱の剛性が大きく、梁の端部固定度が確保されているので、固定端モーメントの変動の影響は少ない。
    しかし、柱断面が小さく梁断面が大きい場合には、市松載荷の影響が大きくなることが考えられるので、注意する。
    構造骨組みの特性と解析 学びやすい構造設計 日本建築学会関東支部・P78

    (ロングスパンで柱梁のバランス的に梁が大きい時は要注意)
    2022.02.07記載
    低層建物に対して時刻歴応答解析を行なった場合の応答値から想定される建物の被害と実際の地震時の被害に差があるため、低層建物における時刻歴応答解析は建物の振動モデルや入力地震動の評価など今後の研究に委ねられることが多く、設計手法として推奨するには至っていない。
    JSCA性能設計説明書2021年版 耐震性能編(簡易法) 案・P9

    (やったこと無いけど、高層建物とは違う、複雑な要因があるのだろうな。盲目的に使ってはいけないということか。)
    2022.02.07記載
    建築物に生じる変形には、架構での「曲げ変形」と「せん断変形」があり、さらに部材での「柱・梁・壁要素それぞれの軸方向変形・曲げ変形とせん断変形」及び「柱梁接合部パネル変形」等がある。一般に変形という場合にはこれら各種変形の合成として考えてよいが、それらの分担割合等を充分に認識することが必要である。例えば仕上げ材の変形追従性の検討には架構のせん断変形が大きく関与する等。
    超高層建築物の構造設計実務・P69

    (和田章先生のシースル−ボックスで変形を分解して見える化して、S造は特に変形に注意して設計しようと思う)
    2022.01.17記載
    極めて稀に発生する地震動によって、建築物が倒壊、崩壊等しないことが、次のイからニまでの方法によって確かめられていること。
    (イ)応答層間変形角が1/100以下。
    (ロ)層としての応答塑性率が2.0を超えないこと。
    (ハ)部材の応答塑性率が設定された限界値(4.0以下とする)を超えないこと。
    (ニ)応答値がイロハを超える場合にあっては、その超過する程度に応じ、以下の事項が確かめられていること。(以下には1〜3の確認項目がある)
    超高層建築物の構造設計実務・P19

    (低層建物でも目標値となるのかな)
    2022.01.17記載
    最終的にどこが壊れて、どの程度の変形で終局状態に達するかを、設計者として明確に把握しておくことが極めて重要である。
    超高層建築物の構造設計実務・P69

    (単に計算に収めるだけの設計はだめよ、設計方針をしっかり立ててね、と言われているよう。自戒の念を込めて)
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